1992年6月15日~20日・資生堂ギャラリーにて展示
生活の友社 「美術の窓」1992年8月号では下記のレポートが掲載されました。
数本の直線が画面の左右から伸びてき、一部はねじれの位置で交叉し、一部は横断する。この直線の配置が、いかにも作者らしい繊細な美観と強い造形的インパクトを鑑賞者に与える。そして背景に、平安時代の流麗な書を思わせるようなフォルムが、ドリッピングの技法で形作られている。それ以外は灰白色の無地である。日本の美術の原点である王朝の雅やかな雰囲気を、現代的な手法で新しく創造したようなおもむきを感じた。